2020年4月30日木曜日

ZoomをPCと古いスマホのカメラとマイクで無料で使う(iVCam+VB-Cable)

簡潔に。

2020年3月以降の新型コロナの混乱のせいで、テレワーク真っ盛りみたいで、Webカメラもヘッドセットもマイクも、まともな値段では全く売ってない。(マスクと同じ。普段なら2000円ぐらいのエレコムだのバッファローだののカメラがamazonでクソ業者が2万だって。そりゃ、買わないわ。)

一方で、子供の学校だの塾だのから、「5月からzoom使って授業します」と言ってきた。スマホじゃあ、さすがに画面が小さくて板書とか共有ファイルの資料とか見えないよね。となるとPCの出番だけど、うちは当然デスクトップ。ノートPC大嫌いだから。妥協の産物だよね、ノートPC。

ということで、家にある古いスマホをデスクトップPCのカメラとマイクにするまでの人柱経験を、結論だけ記載します。(だいぶ試行錯誤はあったけど、書くだけ無駄だろうから。)

カメラとマイク=iVCamで

Webカメラの代わりにスマホのカメラを使うソフトを調べた。他のサイトにもいっぱい書いてあるから、そっちを見てください。
私は、
  • iVCam
  • DroidCam
  • EpocCam
の3種類を試用して、私の環境ではiVCamは動作した、DroidCamはメインカメラしか動かなかったのでNG(私の古いスマホは、メインカメラが壊れてて自撮りカメラ側しか動かない)、EpocCamは繋がらなかった、ため、消去法でiVCamを採用。

基本的にカメラの代用として探してたから、マイクは二の次だったんだけど、amazon見ると、1000円台後半~3000円ぐらいの安いマイクもほとんど売ってない、、、。そんな中で、消去法的に選んだiVCamには、一応、マイク機能もあるようだから、こいつも使ってみることにした。

iVCamのカメラセットアップ

正直、すべて省略。他のサイト見てください。思ったよりはすんなりつながり、安定して動く。GUIもシェアウェアにしては優秀。私はwifi経由で一回試してNGだった(たぶん、PC側のマカフィーのファイアウォールのせいだと思う。ファイアウォールに穴をあけるのがいやだなぁって思った。)のと、wifi経由は遅延が大きくスマホの負荷が高いとあちこちに書いてあったので、早々にやめてUSB接続にした。USB接続の際は「開発者向けオプションをenableにするために、ほげほげを7回タップして、そのあとUSBデバッグモードをONにして、、、」みたいなのが、あちこちに書いてあるから、それはそっちを見てください。(私は今回の作業前に別件対応でずっと前にONにしてたので、、、)
課金しないと、終了時に広告動画が出るとか、途中?で「課金しろ」と言ってくるとか、トライアルの通算1時間?(ぐらいかな?)過ぎると、640x480解像度+横向きぐらいしか使えなくなるとか、そんなやつも他のサイトにいっぱい書いてあるし、使ってみればすぐわかるので、それはみなさんにお任せします。使えばわかります。
それでも、2000円のWebカメラの代用だと割り切れば、まあ、こんなもんだと思います。
今はコロナ対応の非常時。映れば良し。画質なんてどうでもよし。とにかく、子供の授業受けられる環境作るのが優先なんで。

iVCamのマイク(音声)を使うためには仮想サウンドカード(VSC)が必要

こいつがちょっとクセがあったので、この書き込み(人柱の意味)をしています。

iVCamでZoomとかの「入力用マイク」としてスマホのマイクを使うには、「iVCamをリリースしているE2ESoft社のVSC(仮想サウンドカード:Virtual Sound Card)が必要」、と書いてある。

あんまり音楽編集とかしたことない人間なので、ソフトウェアコーデックとか、音声入出力とか、仮想サウンドカードとかうとかったんで、理解するまで少し時間がかかった。
しろうとのざっくり理解で記載すると、
  • iVCamでスマホのマイクから入力された音声を、物理的なマイク端子から入力した音声と同じように扱ってZoom側に流すには、仮想サウンドカード(VSC)相当が必要(youtubeでストリーミングされてくる音をデータとしてPCに記録したり、他のソフトへの入力信号として使ったりする機能みたいなもの)
と理解した。
だから、同社のサイトの指示に従って、VSC(試用版)をダウンロードして使った。(が、後述の通り、「金払え」っていう音声が入る仕様だったので、VB-Cableに乗り換えた)

まず、iVCamの音声設定(スマホ側)

細かいことは他のサイト見てください。
スマホ側をたちあげると下記のような画面になるが、右上のいつもの歯車マークをタップ。
タップすると、設定画面になるが、その中で「音声有効」をONにする。
とりあえず、スマホ側はこれでおわり。

次にiVCamのPC側音声設定

iVCamのPC(windows用クライアント)はインストール済みというのを前提として、そいつを起動し、右下の歯車の設定メニューから、音声インタフェースの設定をする。
前後してしまうので、混乱があるかもしれませんがご容赦ください。上記画面は、iVCamを開発しているE2ESoft社のVSCを削除して、無料のVB-Cableを入れた後の最終的な設定画面ですので、「e2esoft社のmicrophone」みたいなメニューがありません。
言いたいことは、「iVCamのPC側クライアントの設定画面において、スマホマイクから入ってきた音声ソースをPC側のどの入力インタフェースに入力させるか」を選択する必要がある」ということです。
この画面では、後述する「VB-Cable」のスピーカー2というのを選んでいます。(最初は、-2が付いていない方を選んでいたのですが、zoom側の音声メニューでは-2が付いている方しか出てこなくて、ここを合わせないと音が出なかったので。)

iVCamの販社のE2ESoft社のVSCでは、試用版は「trial」とかの音声が混じる

標記、試用版だから制約があると思ってはいたのですが、英文のサイト説明をよく読まずに使い始めたら(うーん、やっぱり英語は重要だ。バカじゃダメってことだな、、、。)、Zoomの最中に「trial. purchase.(試用版だ。買え。)」っていう音が30秒間隔ぐらいで混じってきた。(リスニング能力が低いので、間違ってるかもしれないが、trialは聞き取れた。)
ここでシェアウェアなんだから買えば良かったのかもしれないが、「シャアウェアだけど、そこまで”金払え”ってやります?」と思ったので、他の手段がないか考えた。

悔しかったので、他のソフトウェアサウンドカード相当を探した=VB-Cableが使えそう

要するに、「PC内で再生される音を、Zoomの入力ソースに流せりゃいいんでしょ。iVCamとの連携とか関係ないよね。」と思ったので、無料で使えるシンプルなソフトウェアサウンドカード(みたいなもの)を探したら、「VB-Cable」を見つけた。評判もよさそうだった。
e2esoft社のVSCをやめて、VB-Cableをインストールし、前述のiVCamの音声ソースの設定をVB-Cableのものに変更した。VB-Cableのインストールは素直。正規サイトからインストールして再起動するだけ。(詳細は他の人のVB-Cableに関する書き込みを見てください。)

Zoomのオーディオ設定もVB-Cableの設定に変える

zoom側の設定も合わせる。
PCのzoomアプリトップ画面の右上の歯車アイコンをクリックすると、設定画面が起動するが、そこの「オーディオ」メニューを選ぶ。
ここで、VB-Cableインストール後は、マイクの選択肢に「2-VB Audio Virtual Cable」というメニューが出てくるので、そいつを選ぶ。(2-じゃないVB-Cableのやつが出てこない理由は私にはわからない。前述のPC側iVCamの音声インタフェース設定と合わせる必要があるんだと思う。)


あとは、Zoomを使う。テレワーク、遠隔授業がんばりましょう。

上記のあとは普通にzoomを使ったら、ちゃんと使えたので、e2esoft社のVSCはアンインストールした。このまま安定して使えたらうれしい。
テレワークやZoomでの遠隔授業の環境整備で困っていらっしゃる他のご家庭にとって、人柱として少しでもお役に立てたら幸いです。